28回日本綜合医学会関西大会を終えて

 

                         理事・関西部会事務局長 大杉幸毅

 

79()大阪朝日生命ホールで開催された第28回日本綜合医学会研究講演会(関西大会)は、集客に関しては会場が満席(370人収容)とはいかなかったが、観客260名余りスタッフ・出展参加者約40名、計約300名参加で、前回に比較すれば盛会だったと言える。内容的には参加者からは大変評判がよく、ロビーは大変混雑した。

 

今回新企画の「健康医療相談コーナー」は6人の相談員の各6人の枠は全て埋まり、「癒し体験施術コーナー」は施術希望者の長蛇の列ができ大当たりであった。「保育コーナー」は3名のお子様を預かった。従来の大会は一方的に発表・講演を聞くだけであったが、今回は「出会いとふれあい」の機会を作り、人間関係の輪を広げることができ、会員増強にもつなげる狙いが当たったと言える。実際、会場で入会手続きをする参加者が5名くらいあり、これは初めてのことで、入会申込書が足りなかったということだ。この企画を東京大会や他会場でも実施すれば会員増強につながるであろう。また、食養学院のアピールも講演と展示でやれば入学者が増えるであろうし、講演の企画でも内容的にリンクすればより効果的であろう。やはり、大会(講演・研究発表)は、学会活動のうちの「学会誌」「食養学院」と並び三本柱と位置づけ、内容を工夫すれば会員増強の大きなチャンスにすることができる。その辺りを理事の皆様が再認識され、もっとご協力(広告、出展、集客など)いただければ学会が浮き上がれるチャンスにすることが出来るのではないか。

 

アンケートは82人の回答があり、参加者に関しては、女性78%、非会員78%、50歳以上が80%、医療関係者(パラメディカルも含め)15%、主婦41%、初めて参加が49%、大阪府から来た方が50%、近畿圏が87%、それ以外の地域から13%で遠方からも来場された方もあった。講演会を知った媒体は、友人知人が39%、チラシが31%、治療院が10%、会場に関しては快適で便利が60%、まあまあいいが27%で合わせると肯定的評価は87%になる。チケット代金はちょうどいいが72%、講演内容に関しては勉強になったが76%、共感が得られた24%、良かった、感動した53%と高い評価をいただいた。

 

アンケート結果を分析すると、女性の非会員で50歳以上が圧倒的に多く、初めての参加が半数いて、友人知人の紹介とチラシで参加した。入場料も7割以上支持されていて内容もいい評価である。大会、勧誘はまさにこの層(中年以降の女性を口コミで)がターゲットになることを表している。

 

大会構成に関しては、今回は以前行っていた午前に部内講師による研究発表、午後が特別発表とゲスト講師の特別講演に戻した。この形式は会員の発表の機会が与えられるのでよい反面、一人当たりの発表持ち時間が少なくなる欠点がある。この点は学会発表なので致し方ないという意見もある。今後も会員の研究や活動を奨励する意味でも発表する機会を作りたいと考えているので発表希望者は是非応募していただきたい。

 

今回の目玉は特別ゲストの黒田洋一郎氏の「発達障害の原因が農薬」と食養指導士谷尾敦子氏の研究発表「アトピーの食事療法」と健康料理研究家梅﨑和子氏の「陰陽調和料理」であったが、これは狙い通り評判がよかったようだ。今回の主婦層の参加が増えた一因でもあろう。アトピー、食事法、調理法、農薬問題は身近な切実な課題である。最後にまとめとして渡邉会長に締めてもらったが、アンケートからは評判がよかった。